タイムトラベラー

すごく本を読む方ではないけど、時々はまると数日間読み耽ってしまう。
3日かけて読んだ本は「僕たちの戦争」という本。現代のフリーターくんと戦時中の軍隊に入ってる男の子が入れ替わってしまうというSFもの。クリスマスらしからぬ内容だけど25〜27日で読み切った。結構分厚いハードカバーで、おかげで今日はものすごい肩凝り。
どうもSF...というほどではないけどタイムトラベラーものが好きらしい。一番好きなのはその界隈では有名な広瀬正「マイナス・ゼロ」。これ学生んときに本好きな友人が誕生日にプレゼントしてくれたんだけど本当に面白い。何度も読んでしまった。主人公が戦前の日本にタイムトリップしてしまって、自分の小さい頃に出会ったりとか。時間と人のカラクリが面白いのと(文系のあたしには時々タイムパラドックスに頭を悩ませてしまうけど)やっぱり大正〜昭和あたりの日本(東京)の風景が出てくる本が好きらしい。同じく戦争前後にタイムトリップしてしまう話といえば、宮部みゆき「蒲生邸事件」。これも長編ながら一気に読みきったなー。いやもう面白いよー。自分が過去に行ってしまうことがあるとしたら戦中なんて絶対いやなんだけどさ。大正〜昭和10年くらいまでにしてくれ...おばあちゃん世代だな。
あ、あとね、もう絶版になってしまってるので古本でしか手に入らないと思うのだけど(ある日どうしても読みたくなってAmazonで検索したらユーズドストアで見つかって、それが九州の古本屋だったのだけど購入ボタン押したら2日後には東京の私の手元に届いた...ビバ!インターネット!!)「終りに見た街」というのもタイムスリップものです。やっぱり昭和50年代くらいの一家が家ごと丸ごと昭和17年くらいにトリップしてしまうものですが、これはかなり怖い本です。多分一番戦争が人間にもたらす精神的影響を考えさせられます。そういう意味では「僕たちの戦争」と近いかも。......大戦マニアではありません念のため。


他にもお薦めタイムトラベラーものあったら是非教えて下さい。冬休みに読み耽りそうです...